ノースビーチ

イタリア、ニューディール政策、ジャック・ケルアックなどビートジェネレーションの作家の思い出、そしてウォーターフロントの自由奔放主義の名残が、ノースビーチのエキサイティングな食とめぐり合うノースビーチ。ノースビーチといっても、実際ビーチはありません。でも、活気に満ちた強固なイタリア系アメリカ人コミュニティがあります。おいしいレストランやデリカテッセン、陽気なカフェが集まります。イタリア系アメリカ人コミュニティは2つの尖塔が美しい聖ピーター&ポール教会(Saints Peter and Paul Church)がワシントンスクエアに建つこの地区のために、何世代にもわたり種をまいてきました。

ワシントンスクエアの東側には、趣のある古い木造住宅がテレグラフヒルの頂上に向かって続いています。この丘の頂上にそびえるのはコイトタワー。1930年代のニューディール政策中に建造された白い円筒状のこのタワーは、内部に花綱装飾が施されている他、雇用促進局のアーティストが担当し、カリフォルニアの有名な歴史の場面を描いた見事な壁画もあります。また塔の外からも、サンフランシスコ湾のとても素敵な眺めが楽しめます。

丘を下って行くと、グラントアベニューに出ます。この大通りの北部には、個性的なショップやスポットがたくさん集まっています。例えばカフェ・トリエステ(Caffe Trieste)では、極上のカプチーノやエスプレッソはもちろんのこと、オペラ歌手の生演奏まで楽しめます。フランシス・フォード・コッポラは、このカフェで『ゴッドファーザー』の脚本を執筆しました。このすぐ近くにはマリオズ・ボヘミアン・シガー・ストア(Mario’s Bohemian Cigar Store)があります。といってもタバコは売っていません。ここは粋なボヘミア風カフェで、絶品のフリッタータが有名です。

東西に通るブロードウェイには、ライブハウスやレストラン、バーが軒を並べています。この界隈のもう一つのメインストリート、コロンバス・アベニューは南北に延び、チャイナタウンのちょうど北側を通るブロードウェイと交差します。コロンバス・アベニューの老舗書店シティライツ(City Lights)では、ビートジェネレーションとその著書を紹介しています。この書店は、ヴェスヴィオ(Vesuvio)カフェからジャック・ケルアック・アレイを渡ってすぐのところにあります。またヴェスビヴィオは気まぐれな装飾が楽しいラウンジで、サンフランシスコのアンカースチーム・ビールを提供しています。モダンな北イタリア料理を楽しむなら、ローズ・ピストラ(Rose Pistola)レストランへどうぞ。またスティンキング・ローズ(Stinking Rose)ではニンニク40片を使ってマリネしたチキン料理が味わえます。モリナリ・デリカテッセン(Molinari Delicatessen)の高級サラミ、チーズ、オリーブオイルもお勧めです。コロンバス・アベニューで人気のトスカ(Tosca)は、有名シェフ、エープリル・ブルームフィールドが考案したメニューとジュークボックスのオペラが自慢です。

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