サンフランシスコのナイトライフ February 29, 2016

サンフランシスコのナイトライフ

サンフランシスコのナイトライフは、サンフランシスコそのものと同様に多様で活気に満ちています。ライブミュージックやパフォーミングアーツ、クラブでのダンスにカクテルラウンジでの一杯。夜の帳が下りた後、夢の時間が始まります。

ライブミュージック

サンフランシスコはあらゆるジャンルの音楽ファンにぴったりの都市です。ジャズファンなら、サンフランシスコ ジャズ センター(SFJAZZ Center)は逃せません。伝説的なパフォーマーも日の出の勢いの若手も活躍する新たな文化的ランドマークとなっています。建物は音響効果を考慮して設計され、メインシアターではゆったりと本物のジャズを楽しむことができます。コンサートはきっと忘れられない経験となることでしょう。

フィルモアディストリクトにあるアディション(The Addition: 旧ヨシズ(Yoshi’s))では、R&B、ロック、ジャズなどあらゆる音楽が演奏されます。フルサービスのおいしいレストランも併設されているナイトクラブです。

ライブミュージックの世界でサンフランシスコの本当の歴史を感じたいなら、なんといってもフィルモア(The Fillmore)です。1912年営業開始のこのライブハウスは今やサンフランシスコ音楽史の重要な一部。ジミ・ヘンドリックス、オーティス・レディング、ザ・フーといった伝説的なアーティストたちがそのステージを踏みました。

サンフランシスコ最古のナイトクラブと称され、古き良き時代へ戻れるグレート アメリカン ミュージック ホール(the Great American Music Hall)。現代的に改装され、プロ仕様の音響照明システム、2軒の本格的なバー、広いダンスフロアも備え、一流アーティストの演奏で大勢のお客さんを楽しませています。このクラブは、2013年に『ローリング ストーン』誌の「アメリカのベストクラブ(Best Clubs in America)」第6位に選ばれました。

サンフランシスコで最も熱い地区の一つがミッションディストリクトでしょう。この地区のナイトライフの雰囲気を味わいたければ、アーティスト、ファッショニスタ、プロフェッショナルが集まるバレンシアストリートのザ・チャペル(The Chapel)へ。元々は1914年に建てられた霊安室でしたが、今はライブミュージックと強めのアルコール飲料が楽しめる、現代的なクラブに改造されています。

サンフランシスコを夏に訪れるなら、スターン グローブ フェスティバル(the Stern Grove Festival)の野外公演は必見です。6~8月の毎週日曜日に、市民の愛するスターングローブ公園で無料イベントが開催されるのです。自然に囲まれた円形劇場で行われる公演は、音楽、ダンスから演劇まで、様々なパフォーマンスであらゆる年齢層を楽しませてくれます。

ゴールデンゲートパークで行われるアウトサイド ランズ フェスティバル(the Outside Lands Festival)も有名です。毎年8月に行われるこのフェスティバルには、人気アーティスト(例えばカニエ・ウェスト、ティエスト、トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズなどがこれまでに出演しています)がずらりと並び、200,000人のファンが集まります。魅力は音楽だけではありません。観客たちは現地の料理に舌鼓を打ち、ワインやクラフトビールを楽しむのです。

パフォーミングアーツ

サンフランシスコは文化も豊かで、国際的に有名なパフォーミングアーツ団体の本拠地でもあります。世界的に有名なサンフランシスコ交響楽団は、100年以上も聴衆をとりこにしてきました。7月から9月までディビス シンフォニー ホール(Davies Symphony Hall)で、有名指揮者のマイケル・ティルソン・トーマスの監督の下、公演が行われます。

1923年創立のサンフランシスコオペラは、7~9月に10種類の題目を公演します。シビックセンターの隣にある華麗な戦争記念オペラハウス(War Memorial Opera House)は、街の夜を息をのむほど美しく彩ります。

サンフランシスコバレエはアメリカで最も古く、最も名声の高いプロバレエ団の一つです。ほぼ全大陸の様々な国々から集まったバレエダンサーたちは、芸術監督兼第一振付師ヘルギ・トマソンによって精選されます。古典愛好家もコンテンポラリー愛好家も、そのプログラムにうならずにはいられません。

バー & クラブ

ワイルドなダンスクラブから流行のバーまで、サンフランシスコのナイトライフは熱気でいっぱいです。どの地区に行ってもバー、クラブ、ラウンジに困ることはありません。

サウス オブ マーケット(SoMa)ディストリクトにはさまざまな高級クラブがあります。例えば、人気があるのはビートボックス SF(BeatBox SF)。倉庫を改造した店で、いつもダンスパーティ、アートインスタレーション、ライブミュージックなど様々なパフォーマンスが行われています。それから、秘密の酒場のようでもあり、ラウンジのようでもあり、はたまたダンスクラブのようでもあるレイブン バー(Raven Bar)も要チェック。また、ダンスが大好きなら、オーディオ(Audio)。のりのりのダンスフロアで一晩中パーティが続きます。SoMaのもう一つのお勧めはメザニーン(Mezzanine)。最先端の音響照明技術と才能豊かなDJのライブパフォーマンスが自慢です。

サンフランシスコの一風変わった陽気なナイトライフを楽しみたければ、カストロディストリクトに立ち寄らない手はありません。「この世で最も楽しいゲイな場所」では、夜にカラオケ、ドラァグクイーンショー、ダンスが観衆に披露され、性的志向に関係なくすべての人が楽しむことができます。

サンフランシスコの最先端のクラフトカクテルに興味がある人にはうれしいことに、創造力豊かなカクテルがたくさんあります。SoMaのビクトリー ホール & パーラー(Victory Hall & Parlor)では、リラックスした雰囲気の中、手作りのカクテルが楽しめます。古典文学の英雄にちなんだノベラ(Novela)は、新鮮な季節の素材で作られる6種類のパンチのほか、注文のスピリッツを何でも揃えています。サンフランシスコの多くのバーやレストランではそれぞれ趣向を凝らしたドリンクをご用意。リラックスして会話を楽しむにせよ、ノリのいい夜を過ごすにせよ、気分に合わせて選ぶことができます。

ユニオンディストリクトにあるレッドウッド ルーム(Redwood Room)。そのアールデコなデカダンスの中で昔を振り返るのもいいでしょう。フィリップ・スタルクがデザインしたクリフト ホテルにあるこの伝説的なナイトクラブは、かつての輝きを取り戻しました。手掘りのガラスとレッドウッドの羽目板を眺めていると、知らず知らずのうちに昔に戻ったような気分になることでしょう(レッドウッドの羽目板は、一説によれば一本のレッドウッドから彫りあげたとも言います)。ドリンクメニューも輝いていた1920年代に敬意を払ったものとなっています。